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【高瀬舟】~森鴎外から学ぶ~6

みなさんこんにちは。
今回は、『高瀬舟』の以下の部分に着目していきたいと思います。

暫くして、庄兵衞はこらへ切れなくなつて呼び掛けた。「喜助。お前何を思つてゐるのか。」
「はい」と云つてあたりを見廻した喜助は、何事をかお役人に見咎められたのではないかと氣遣ふらしく、居ずまひを直して庄兵衞の氣色を伺つた。
 庄兵衞は自分が突然問を發した動機を明して、役目を離れた應對を求める分疏いひわけをしなくてはならぬやうに感じた。そこでかう云つた。「いや。別にわけがあつて聞いたのではない。實はな、己は先刻からお前の島へ往く心持が聞いて見たかつたのだ。己はこれまで此舟で大勢の人を島へ送つた。それは隨分いろいろな身の上の人だつたが、どれもどれも島へ往くのを悲しがつて、見送りに來て、一しよに舟に乘る親類のものと、夜どほし泣くに極まつてゐた。それにお前の樣子を見れば、どうも島へ往くのを苦にしてはゐないやうだ。一體お前はどう思つてゐるのだい。」

この部分では、前回に引き続き、喜助の様子を庄兵衛が不思議に思っている場面が描かれています。喜助の様子を不思議に思った庄兵衛は、この場面で喜助に「お前は何を思っているのか。」と問いかけます。それに対して喜助は姿勢を正して庄兵衛の様子をうかがっています。

庄兵衛はこれまで船で大勢の人を島へ送ってきましたが、その人たちはみな島へ行くのを悲しがって、とても苦しい思いをしていたようです。それに対して喜助は、それまでの罪人に比べて島へ行くことを苦にしていないようで、それを庄兵衛は不思議に思ったのです。

島へ送られるこの場面で、「お前はどう思っているのか。」という庄兵衛の問いに対して喜助はなんと答えるのでしょうか。

喜助の心情を想像しながら考察すると、より理解が深まります。
ぜひ、喜助がなんと答えるのか、次の場面を予想しながら読み進めてみてください。

引用:青空文庫・「高瀬舟」森鷗外https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/691_15352.html

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