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Mathematicsよもやま話その3
「文系だから数学をやる意味はない」
人生で度々このような発言を耳にしてきたが、はたして本当にそうなのだろうか?
『数学的思考法―説明力を鍛えるヒント―』では、文系進学者に理科や数学は不必要という考えは、日本の国力をそぐ迷信だと言い切っている。この主張には教科間の内容が融合されることでより理解が深まるという根拠があるらしい。
たしかにその通りだが、個人的にはもっと単純な話であるように思う。というのも、「文系」という主語は少し大きすぎるのではないだろうか。例えば、従来文系進学者の学部とされていた経済学部の入試科目に数学を必要とする大学がいると増加しているという事実がある。これはまさしく「文系」が「数学」をやる意味のある事例だ。したがって、学生の方々には、自分の将来進む分野を明確にすることで、文系という不明瞭な言葉を用いずに具体的な根拠を持って数学の不必要性を示していただければと思う。
参考文献
芳沢光雄『数学的思考法 ―説明力を鍛えるヒント―』講談社現代新書、2005年




