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Mathematicsよもやま話その2

『数学的思考法―説明力を鍛えるヒント―』において、”分数ができない大学生”について、このような表現がなされている。『かつて小学生の頃は分数の計算ができてたが、やり方を忘れたのでできない』

分数の計算に限らず月日がたって公式や計算方法を忘れてしまった人は、これらをあくまでツールとしてしか認識していなく、昔に学んだ時もなぜそのような形になるのか、どうしてその公式が適用できるのかを理解しないまま公式を丸暗記だけしているからであるからだそうだ。すなわち、大人になっても学んだことを忘れないようにするためには公式や計算方法をなぜその形になるのかをしっかり納得してから使っていくことが大事なのだ。

しかし、義務教育において、通常の学習カリキュラムで全ての生徒にそのような手順を踏んで算数や数学を教えていくのはかなり難しいように感じる。なぜなら生徒一人一人につきっきりで理解したかどうかを確認する余裕はないし、丸暗記してしまってもテストではある程度点が取れるからだ。

こればっかりは生徒自身の数学との向き合い方と周囲の人間の対応が大事である。

参考文献
芳沢光雄『数学的思考法 ―説明力を鍛えるヒント―』講談社現代新書、2005年

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